第22回WebSig会議終了といろいろ

昨日は第22回WebSig会議「Survive! 不況に流されないWeb屋の生き残 り方~真似できない個性と付加価値を作り出す」でした。

イベント前後含めてばらばらだけど備忘録的に。

*知識が必要
同じ文脈で語るためには絶対量の知識が必要。ゆとり教育の場面で誰かと会話したときにも似たような文脈を話したような記憶があるけれど、詰め込みでもなんでも知らなきゃいけないことがあるんだ。検索してさくっと調べて組み合わせる事、自分でアレンジすることはその後だ。

*会計をやってみた
22回目にして初めて(昔はそんな役割分担もなかったけど)受付・会計をやった。和田も現場を経験しろというモデレーターの暖かい言葉で(笑)。内容自体ではそんな発見は無かったけれど、半額じゃなくてこれは無料じゃないとかわいそうだね。いつもお手伝いしてくれてるサポーターの皆さん、モデレーターの皆さんありがとう。という気持ちに改めてなれた。

*マーキュリーシスコム直井さん
バランス取れてる方だなぁと。これくらいの年齢の方(失礼)で感度が高い方の話は楽しい。ビジネス感覚というか。メディア化の部分で社員との確執を笑い飛ばせる度量(もちろん今だからだろうけど)が素敵です。あるんだろうなぁ。

*トミモトさん
最近考えている会社のあり方とか幸せのあり方とかそんなところと組み合わせたいのであとで。

*阿部さん
シンプルにみんな頭でわかりつつと言うことを体現できてるのは素敵。突き通すのにも根性と知恵が必要だからそんな簡単にはいかない。やりたいこと=ポジションとのバランスをワールドカフェで話していたけれど、そこは秘密だったのかな(笑)

**底上げか啓蒙か
阿部さんはWebSigモデレーターだったんだけど、底上げじゃなく、啓蒙でいくんだっていう話が。確かにそんな話があったなぁと。忘れてないけれど、結果的にあんまり意識してないな。言語化出来てないのは良くないけれど、WebSigで考えているのはほとんどメタ的な要素が入ってるから、わかりやすい底上げはしてないと改めて。他で補える状況が続くのであれば、きっとこれからもしない。
see also:http://nakanohajime.tumblr.com/post/88654518/websig

*Web業界
そろそろ飽きたなというところでもあるけれど、Web業界ってなんだよって話。今回のテーマでどんな仕事の幅にするの?というところとも繋がるので、いろんなところでやはり浮上。インテリジェントネットでもWeb屋って言ってないし、自分でも違和感あるからなんとなく避けてきたけれど、日本語をかじった立場から言えば、言葉って生き物だから変わっていくので別に良いと思う。一方で、誤用を避けようとか狭義になってしまってるデメリットというところでは確かにという感じなので、なんか欲しいなぁとは思う。コミュニケーション屋ってのもあんまりなぁ。でも、きっと必要だったら時代が作るんだと思う。なので割と楽観的に放っておこうと思う。

**Web業界と既存業界
インターネットとWebの定義はあるけれど、インターネットと広義で捉えた方が楽しい。だって切り離せないし。中野さんとか阿部さんがワールドカフェの時に書いていた図があったほうがわかりやすいのだけど(とりあえず備忘録だからなし)インターネットだったりWeb業界と他業界との設定を繋げる、被る部分ってのが価値なんだじゃないのかと。

他業界からインターネット化するのはうまくいくけれど、逆はうまくいってない事例が多いよねなんて話も。90年代ネットサービスの立ち上がりを思い起こすと至って普通の話なんだけど、じゃあ、僕らが大事にしている、ネットっぽいっていってるのはなんだろう。技術もあるかもしれない。やっぱりコミュニケーションかもしれない。どっちもかも。「つなぐ」事なのかも知れない。

「インターネット技術を用いて、情報価値の最大化、より良いコミュニケーションを実現する」っていうのがインテリジェントネットのビジョンだけど戦い方はその下の戦略が担うので、そこが既存業界との具体的架け橋になるところで、「マーケティング」「クリエイティブ」「テクノロジー」という所かなと思ってる。更にどこの分野とかはその下の戦術。

専門分野っていうのは、会社をやり始めた頃から悩んでいた事で、上述とも関係するところ。もともとコンサルの人達と仕事をすることが多かったから、特化業界へのノウハウの多さに
は感服してた。この人達がネットを本気でやり始めたら太刀打ちできるのか?と2000年頃にちょっとびくびくしてたのを思い出した。丁度、IBMがPWC
を買ったり、アクセンチュアがSIer(忘れた)を買い出してたりしてるのもあったし。インターネットやWebに軸足を置いている人達の強みってなんだろう?って。今の暫定はやっぱり「コミュニケーション」が上にあってそこの下にある「マーケティング」「クリエイティブ」「テクノロジー」かな。

*自分たちの業界周辺の人達じゃない交流
個人的にはそんなにピンとこなかったけれど、大事だなとは思った。なんでピンとこないかというと、うちの場合だからかもしれないけれどホントに多種多様な業種、業界のクライアントがいて、マス、放送、流通、製造、通信、ITとかきっとほとんどある。自分はもちろん、小さな会社だから結構いろいろなクライアントと接する機会がある人が外に出る人だと多い。そして、結構深いところから話すから意外と人のつきあいにも進展する。だからそこは満たされているなぁという感じ。昔からそこがこの仕事の醍醐味だとも思っていた。作る人達がちょっと引っ込み思案なんじゃないの?っていうのは確かに。

*下流のピンポイント
野田さんのワールドカフェ発言が加川君に刺さったというところで、飲み会で聞いてみた。野田さんの効率化って言ってたことを体現してるしわかりやすい。実際問題、うちに当てはめてみても、「作る」という点で大手のオーバーヘッドがイヤでだったり、そもそも大手には「作る人」がいないと言う理由でもらう事は多々ある。「創る」思想を持ちながら「作れる」ところにうちはしたいのかな。最近強みはなんだと聞かれたら、「ビジネス力」「フロントエンド設計・開発力」と答えてるからそりゃそうか。

大手にも「作る」人はいるけれど、あんまりうまく機能している感じがしない。ここまで書きつつ思ったのが、阿部さんがパートナーといいつつ、下請け構造が根強く残ってると言っていたのだけど、Webの世界だとそこが中抜きできる構造にもう十分なってるんだなと改めて。そのポジションをどうとるか。

こんな仕事をする上でのスケールメリットってなんだろう。今はスケールデメリットが顕著に表れてきてる。上流ではまだ良いかもしれないけれど、作る工程ではスケールデメリットが働いて(そもそもそういった機能を持っていないか)小さなとんがった会社に仕事がいくのか。他業界と同様、子会社作って分散してるけれど、それも他業種同様ハウスージェンシーみたいな守られた組織とWebの流れがあわない。ただ、運用だと少し事情が違いそうではある。後は、クライアントサイドにリテラシーが高い人が増えて、今提供出来ている上流もその傾向を強めてる。

*インテリジェントネットとしての暫定整理(こんな所に書いて良いのか)
-つなぐもの1:マーケティング
–クライアントビジネスによりコミットする、共に創る
–クロスメディア(http://www.dentsu.co.jp/crosswitch/crossmedia.html
-つなぐもの2:テクノロジー
–フロントエンド設計・開発力強化
–クリエイティブは自社では現状サブ
なんか昨日以前と変わらないな、、いいのか。また考える。

*新しい会社や幸せのあり方
ここらに書いたことをふくらませる機会が最近多い。次号発売のWebCreatorsで対談やったときにもちょっと話したのだけど、あまり刺さらなかった(笑)編集であまり載ってませんがよかったら。今回は、ゼロベース石橋さんと盛り上がった。
偶然にも、このタイミングでTwitter除いたら 佐々木俊尚さんが「日本人全員がフリーランスになって、会社はすべて解散すればよいのだ。プロジェクトだけを残すべし。」ってつぶやいていた。私の意見はちょっとそこまでじゃないけれど疲れたのでまた今度。

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