think of nothing things think of wind

think of nothing things think of wind — Truman Capote

妙に心に残る言葉だ。
http://www.goodreads.com/quotes/show/46164 

平易な英語だからか原文がぐっとくるけれど、知るキッカケになった村上春樹雑文集ではこう翻訳されている。
「何でもないことだけを考えよう。風のことを考えよう。」

文脈はこう。

そんなわけで、何かつらいことや悲しいことがあるたびに、僕はいつもその一節を自動的に思い起こすことになった。「何でもないことだけを考えよう。風のことを考えよう」と。そして目を閉じ、心を閉ざし、風のことだけ考えた。いろんな場所を吹く風を。いろんな温度の、いろんな匂いの風を。それはたしかに、役に立ったと思う。
「風のことを考えよう」(P345)

aもtheも付かない。過去でも思い出でもない、何でもないことと風。  

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